末吉日記

マンガとアニメのレビューとプリズムの煌めき

ノーカラットの批判的な感想メモ

シャニマスのイベントノーカラットのあんまり好きじゃなかった点メモ

・緋田美琴が魅力的に見えない

魅力的に描いちゃったら実力あるのにアイドル的魅力に欠けていて売れないって設定が破綻しちゃうってのもあるんだろうけれども、あまりにも愛着をもちづらい人物造形でつらかったし、しかもその美琴の「実力」自体にも疑問符がつくような描写だったのにも違和感があった。

例えばフェスに向けたレッスンのとき。経験が浅くナーバスになっているにちかを美琴はフォローせず完全にスルーしていたけど、これは場を取り仕切るポジションにいる人間としては決してやってはいけない類の振る舞いだろうし、これは美琴がステージを作る能力を欠いている描写として映ってしまった。長く芸能の現場にいるなら場の空気を掴んで良くすることくらいできてほしいよ。にちかは限界メンタル時のバイトのバック業務でも場を明るくするための愛想を求められて懸命に対応していたのに……。

また、ステージでリフトを使う演出意図についてプロデューサーが「なるべくたくさんのお客さんと同じ高さの目線で向かい合えるよう」と説明しているのにもかかわらず、美琴がリフト上でターンしようとしていたのもどうかと思った。ターンしながら客と目線合わせられるのか?話を理解できてないか演出意図を無視しようとしている単なる無能に見えてしまった。危険度の検討もせずプロデューサーや舞台監督に確認せずリハぶっつけでやろうとするのもダメだし……。

 

能力があるにもかかわらず成功しない――という美琴の前提が割とあやしくなってしまったために、緋田美琴のドラマが今後構築可能なのかについてはかなり不安になってしまった。

 

・比喩が直接的すぎる

コマ大会の比喩、皆さんはどう思いました?わたしは直接的すぎてウェッとなりました。シャニマスはもっと上品なメタファーを提供してくれていたと思うけど、ちょっと今回のコマ大会は……。

けどサポのはんだごてって言っちゃって失格になるくだりとかはよかったな。自分の持っているイメージを伝えようとしてルール違反をしてしまうところはリフターでのターンを強行しようとするところと通じるように読めたり……でもタクシーで道訊かれてまっすぐって答えるところは意味が取りづらかったりするし……うーん……全体的には低調という印象がぬぐえなかった。